【vscode】環境構築 #5-Jupyter Notebookの導入とデバッグ実行とマークダウン記述-【Python】

以前、Jupyter Notebookを導入して、Pythonのインタラクティブ実行をする書きました。

この記事ではJupyter Notebookそのものを使ってみる環境構築をします。

前提条件として、PythonとVisual Studio Codeがインストールされている必要があります。

前回の記事は以下です。

【vscode】環境構築 #3-interactiveの導入-【Python】
vscodeでインタラクティブ実行をするとDataViewerという機能でリストや行列の中身を見ることができます。便利な機能なのでインストールしておきます。JupyternotebooksのインストールF1を押してinteractive等で...

仮想環境の構築と切り替え

適当なフォルダを開き、venv環境を作ります。今回は、現在のフォルダ以下に作ります。以下のコマンドでvenv環境を作ることができます。

python -m venv ./jupyter

VSCodeのターミナルからvenv環境を作成している画像

ターミナルはCtrl+@で開きます。./jupyterのところは好きに変えてください。

venvについては以下の記事にもう少し詳しく書いてあります。

【vscode】環境構築 #1-venvで仮想環境作成-【Python】
今回のゴールはvenvで適当な場所に作った環境をVisualStudioCode(vscode)から参照することです。第1回なので最初の動作確認も行います。スクリーンショットはしつこいぐらいに貼っていきます。前提条件Windowsvscod...

続いて、F1からpython select interpreterなどと検索し、Python: インタープリターを選択をクリックします。

ターミナルは一度閉じて再度開き、先頭に(Jupyter)とついていることを確認してください。

Jupyter Notebookのインストールと作成

F1からcreate newなどと検索し、Python: Create New Blank Jupyter Notebookをクリックします。

print("hello")などと適当なコードを打ち込み、ShiftEnterで実行しようとします。すると、次の画像のように失敗します。

失敗画面のInstallボタンをクリックし、Jupyterやnotebookをインストールします。

同じようにShift+Enterを押すと、エラーなく動くと思います。

Jupyter Notebookのデバッグ実行

Run by lineボタンのクリックもしくはF10キーでデバッグ実行することができます。

デバッグ実行すると、現在のプログラム位置がハイライト表示されます。

実行途中の変数もマウスオーバーすることによって確認することができます。

画像に赤丸で示したshow variables active in jupyter kernelボタンをクリックすることで、全ての変数とその値を見ることができます。

マークダウンの記述

Change to markdownボタンをクリックすることで、マークダウンの記述をすることができます。このボタンを押すと、セルが閉じてしまうので、ダブルクリックしてもう一度開きます。

後は好きなようにマークダウンを書くことができます。

Pythonコードとマークダウンを組み合わせて、説明しながら実際に動かすということができます。

最後に

Visual Studio CodeでJupyter Notebookをインストールし、ノートブックを作成し、動作し、一行ずつデバッグし、マークダウンで説明を記載する手順についての説明でした。

本来であれば、マークダウンを用いて説明ができるというところがJupyter Notebookの利点だと思うのですが、あまりそのことについて触れている記事は見たことありません。

pandasによるデータ分析、scikit-learnでの機械学習、matplotlibなどのグラフ可視化と組み合わせることによって、ものすごい強力なツールとなるでしょう。

私はMarkdownをこちらの書籍で学びました。Markdownは一度見につければ、様々な場面で役に立ちます。

以下の現場で使えるシリーズもおすすめです。Pythonの基礎から理解することができ、数学的なバックグラウンドも書いてあり、非常に実用的な内容でバランスの良い本だと思います。

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